ターゲットの定着率が一発でわかる! Google Analyticsコホート分析の活用法

ターゲットの定着率が一発でわかる! Google Analyticsコホート分析の活用法LPOランディングページ最適化ブログ PROPO 中尾豊

ウェブサイトの売上や問い合わせ件数を増やすためには、新規ユーザーだけでなく、リピーターの存在が必要です。
リピーターは、あなたの商品、サービス、つまりウェブコンテンツに満足しているユーザーです。
満足度が高いユーザー(リピーター)は、購買意欲が高く、売り上げに大きく貢献してくれます。

そしてリピーターになってもらうための指標として重要なのが、ユーザーの「定着率」です。

定着率=ユーザーが再訪する確率

定着率が高いユーザーの特徴を分析できれば、新規ユーザーからリピーターになってくれるように施策を行って、売上に貢献するユーザーを効率的に獲得することもできます。

Google Analyticsには「コホート分析」という、ユーザーの定着率を分析する手法があります。

コホート01

Google Analyticsのコホート分析では、あなたのウェブサイトにアクセスしたユーザーのうち、どのくらいのユーザーが、どんな確率で、Google Analyticsの調査期間中に再訪してくれたかがわかります。
例えば、短期間のうちに再訪したユーザーがいれば、そのユーザーは、初回のアクセス時にコンテンツに満足して再訪してくれたと考えてよいでしょう。

当然、再訪してくれるユーザーが多ければ多いほど、ウェブサイトへの定着率は高くなります。

再訪するユーザーの特徴を分析し、定着率を向上させていくことができれば、その分、リピーターになる可能性も高くなりますので、必然的に売上は伸びていきます。

さらに、Google Analyticsの「コホート分析」では、ユーザーが、何度目のアクセスで購買(申し込み・資料請求含む)まで至ったのかを調べることもできますので、新規ユーザーに対しても、無駄のない販促活動を行うことが可能です。

それでは、具体的にGoogle Analyticsのコホート分析をどのように活用したらよいのか、詳しく説明していきます。ぜひこの記事を読んで、サイトの売上アップにつなげてください。

コホート分析とは?

「コホート分析」とはユーザー分析の手法の一つで、商品やサービスの提供、または特別セールなどの販促活動が、ユーザーにどんな影響を与えたのかを可視化して、その結果を分析し、新たな販促活動につなげていくために使える分析手法です。

ウェブサイトのユーザー分析を行うために、活用できるのがGoogle Analyticsのコホート分析です。現在はβ版として、利用可能です。

Google Analyticsのコホート分析は、公開しているウェブコンテンツを閲覧したユーザーがどのくらいの期間内で再訪しているのか、リピーターになっているのか、何度目のアクセスで、商品購入やサービスを利用しているのかを調べられます。

Google Analyticsコホート分析でユーザーの定着率を調べる方法

まず、Google Analyticsのコホート分析を使って、ユーザーの定着率を調べる方法を説明します。

Google Analytics左メニュー「ユーザー」>「コホート分析」をクリックするとこの画面が表示されます。

コホート01

「コホートの種類」・・・ユーザーを獲得した日付 獲得というと大げさですが、アクセスされた日付という意味です。

「コホートのサイズ」・・・どの期間にアクセスしたユーザーを分析するのかを決めます。「日別」「週別」「月別」が選択可能。

「指標」・・・何を調べたいのかを選択します。デフォルトの状態では「ユーザー維持率」となっています。
※指標にある項目は「ユーザー」「合計」「定着率」と大きく分けて3つあります。

「期間」・・・「コホートのサイズ」によって調査対象にする期間設定を変更できます。

日別の場合→過去7日、過去14日、過去21日、過去30日
週別の場合→先週、過去3週、過去6週、過去9週、過去12週
月別の場合→先月、過去2ヶ月、過去3ヶ月

ウェブコンテンツの内容にもよりますが、過去30日の間にどれだけ再訪してくれているのか、 割引セールを行なった後にリピーターになってくれたユーザーの確率はどれくらいなのか、などのウェブコンテンツの効果を調べられます。

この図でいうと、2015年5月7日に最初にアクセスしたユーザーは(※「日0」に注目)から2.33%のユーザーが再訪問してくれています。(※「日1」に注目)

この例では選択した期間(2015/05/07~2015/05/13)を見る限り、アクセスしたユーザーが翌日には再訪してくれていますが、4日目以降では再訪していないことがわかります。

定着率をあげるのであれば、4日目以降でもアクセスしてくれるように、リマーケティング広告を使うのも効果的でしょう。

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コホート分析を使って、何度目のアクセスでコンバージョンに至ったかを調べる方法

今度は、ユーザーが何度目のアクセスでコンバージョン(購買、申し込み、資料請求など)に至ったのかを調べる方法です。

コホートの「指標」を「目標の完了数」に変更すると、対象期間内で発生したコンバージョンが、最初のアクセスからどのくらいの接触回数(再訪)で生まれているのかを調べられます。

コホート02

上の画像は、当ブログのコンバージョンまでにかかった接触回数を調べたものです。これを見ると、調査対象期間すべてにおいて、最初の接触でコンバージョンが生まれていることがわかります。

コホート03

さらに対象期間を「過去9週」から「過去12週」に変更してみましょう。

上の画像の、2015年2月15日~2月21日のデータでは、最初の接触から2週間以内にコンバージョンしていることが見て取れます。

先の二つのデータでは、ほぼ最初の接触でコンバージョンが発生しているため、参考になりづらい点もありますが、どちらにしても2週目以降は、ユーザーから忘れられてしまっている、もしくは行動を起こしてもらえなくなっているのがわかります。
この場合対策として、「ブログの更新頻度を上げて再訪を促す」ことなどが必要です。

Google Analyticsコホート分析のまとめ

Google Analyticsのコホート分析を用いれば、コンバージョンにつながりやすいリピーターをどのように獲得すればよいのか、コンバージョンしたユーザーは何度目にアクセスしたユーザーが多いのか、ユーザーから忘れられず再訪を促すためにはどのくらいの頻度でコンテンツを更新しなくてはならないのか、などの分析ができるようになるのです。

いかがでしたか?もしかしたら「コホート分析」という聞き慣れない単語にすこし戸惑ってしまったかも知れませんが、このように非常に役に立つGoogle Analyticsコホート分析によって、ウェブサイトの改善点が明確になるのです。

ぜひ、この記事を参考にしてあなたのウェブサイトでも、コホート分析を行ってみましょう。

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