コンバージョン率が16倍になったスマートフォンサイトの作り方

コンバージョン率が16倍になったスマートフォンサイトの作り方LPOランディングページ最適化ブログ PROPO 中尾豊

スマートフォン対策はできていますか?

スマートフォンが一気に普及し、ウェブサイトを閲覧するユーザーの70%以上がスマートフォンからアクセスしている環境で、スマートフォン対策が必要だと思いながらも、あなたは今具体的にどのようにしていいかわからない状態ではありませんか?レスポンシブ対応しているからといって安心してはいけません。
重要なのはスマートフォンからアクセスするユーザーをしっかり顧客化することです。
この記事ではスマートフォンを最適化して問合せ率が16倍になった事例をもとに簡単に改善できる方法をわかりやすくお伝えします。

スマホ対応

スマートフォン対策で一番気をつけなければいけないこと

それは購買、申込など重要な行動を妨げないような情報整理です。
いくらスマートフォンでの視認性が良くなったとしても、購買、申込につながらなければ意味がありません。見た目以上に重要なのは行動を起こさせやすいデザイン設計であり、行動意欲を起こさせやすい情報を最優先にユーザーに対して提供することです。

スマートフォンサイト作り方

PCとスマートフォンでは情報量と操作内容が全く異なる

PCとスマートフォンでは当然ながら画面の大きさが全く異なります。そのためウェブサイトが閲覧者に与える情報量も大きく変わりますし、そもそもPCとスマートフォンでは操作内容が異なります。

SONYの公式サイトをPCで見た場合とスマートフォンで見た場合を比較してみましょう。

【PCで閲覧した場合】
PC閲覧

【スマートフォンで閲覧した場合】
スマホ閲覧

SONY公式サイト

PCの画面は横幅があるため、ユーザーに見せたいコンテンツを画面上で多く見せることができます。
しかしスマートフォンの場合横幅が狭いため、どうしても見せたいコンテンツが下の方に行ってしまいます。

あなたがユーザーに見せたい(見せるべき)コンテンツに優先順位がついていますか?

前述のSONYの場合、主力商品である液晶TV「ブラビア」を最初に見せることができているので、目的は果たしていると予想できます。

反対に本当に見せたい商品が「システムステレオ」だった場合、スマートフォンのファーストビューでは画面内にすら入っていません。

スマートフォンではユーザーが必ず下までスクロールしてくれるかどうかわかりません。

「システムステレオ」を拡販したいと考えながらもユーザーに見てもらうことすらできていない・・・。

あなたのウェブサイト、スマートフォン表示はどうなっていますか?

見せるべきコンテンツの優先順位のつけ方

ネットショップの場合は主力商品、売れ筋商品をスマートフォンで優先的に表示させることが重要です。

しかし、お問い合わせ、資料請求等カート決済ではないビジネスモデルのウェブサイトの場合、スマートフォン最適化はどのように行うべきでしょうか?

ここで重要なのはアクセス解析データです。

過去に問合せ、申込みがあったユーザーがどのような行動パターンをとっているかを分析することで、スマートフォン最適化に必要な情報整理、すなわちコンテンツの優先順位のつけ方がわかります。

一般的に多く使われているGoogle Analyticsでは以下のようなデータを取得することが可能です。

「ユーザーフロー」

※訪問してきたユーザーがどんな順番で、どんなページ(コンテンツ)を閲覧し、どこで直帰、離脱しているデータ

ユーザーフロー

Google Analyticsの画面で左メニュー>ユーザー>ユーザーのフローを選択します。
さらに上部にあるセグメント機能で「コンバージョンが達成されたセッション」を選択すると、過去にコンバージョンが発生したユーザーの訪問、行動内容だけが抽出されます。
※但しコンバージョン設定をされていない場合は取得できません。

この画面から過去に一番コンバージョンしている確率が高いユーザーの閲覧ページ(コンテンツ)を洗い出しましょう。それがスマートフォンで見せるべきコンテンツの優先順位になります。

※上図の場合
TOP>価格表>初めての方>会社案内というパターンが多いことがわかりました。

コンバージョン率が16倍になった事例

Google Analyticsのユーザーフローから、TOP>価格表>始めての方>会社案内というパターンからの問合せが多いことが判明。

スマートフォン最適化をする前は上記のコンテンツ同士が最上部、右カラム、最下部などバラバラになっていたので、最適化するにあたり、このコンテンツだけはスクロールしても常にスマートフォンの下部に見えるように配置。

16倍
その結果、スマートフォンからの問合せ率が対策前と比較して16倍になりました。

スマートフォン対策のまとめ

  • スマートフォンでの視認性が良くなったとしても、購買、申込につながらなければ意味がありません。見た目以上に重要なのは行動を起こさせやすいデザイン設計であり、行動意欲を起こさせやすい情報を最優先にユーザーに対して提供すること。
  • 過去に問合せ、申込みがあったユーザーがどのような行動パターンをとっているかを分析することで、スマートフォン最適化に必要な情報整理、すなわちコンテンツの優先順位のつけ方がわかる。
  • Google Analyticsの「ユーザーフロー」を利用して優先順位の高いコンテンツを見つける。

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